14年前、茂野吾郎はイップスを克服して、メジャー球団・ホーネッツを25年ぶりの地区優勝に導く。しかし、血行障害のために地区優勝決定戦を途中降板した吾郎は、そのままリハビリ生活を送ることになる。その後、吾郎を欠いたホーネッツは敗退し、ワールドチャンピオンを逃してしまうことに……。
そして――、吾郎はリハビリを終え、チームに復帰。多くのタイトルを獲得するクローザーとして、ホーネッツの主力選手として大活躍する。5年前のワールドシリーズでは念願のワールドチャンピオンに。しかし、肩を故障してしまい、再びリハビリ生活を送ることとなるが、2度目の復帰は叶わなかった……。
ホーネッツを解雇された吾郎は、日本に帰国。妻・薫は、家族4人で平穏な生活を望むが、ある決意を秘めた吾郎は、一人、トレーニングを積んでいた。娘・いずみや息子・大吾の相手をせずに、家を空けてばかりの吾郎。仕事をせず、何をしているのかよく分からない父親を疑い、反発するいずみ。家族の絆が損なわれることを恐れた薫は、吾郎に本当のことを子供たちに伝えるよう話すが、吾郎は「ちゃんと形になるまではまだ話しちゃダメだ…」とかたくなに断るのであった。
月日が流れたある日。子供たちにある「メッセージ」を伝えるため、オーシャンスタジアムへ招待をする……。
制作:2010年
©満田拓也・小学館/NHK・NEP・ShoPro
©満田拓也/小学館・少年サンデーコミックス