■ストーリー
後に「機動戦士ガンダム」を生み出した富野喜幸(現・富野由悠季)、安彦良和らが手がけたこの作品からは、随所にガンダムの源流とも言える要素を散見することができる。
主人公の少年・神勝平と神ファミリーは、異星文明ガイゾックによって滅ぼされたビアル星の末裔。地球侵略を開始したガイゾックに対し、神勝平と神ファミリーの一員である神江宇宙太、神北恵子の3人は、合体ロボット・ザンボット3に乗り込み立ち向かう。だが、地球を守るために戦う彼らに対し、人々の反応は冷たく、ガイゾックが地球を侵略するのは神ファミリーがいるからだと非難される始末。一般市民から石を投げつけられる前代未聞のロボットヒーローの姿は、強い印象を当時の視聴者に与えた。戦いがもたらす悲惨な側面の描写や、必ずしも悪とは言い切れない敵役などは、後の「ガンダム」とも共通する。「ザンボット3」は多くのことを視聴者に問い掛ける作品だ。
■スタッフ
原作:鈴木良武、富野喜幸
音楽:渡辺岳夫、松山祐士(祐は仮字。正しくは示ヘンに右)
キャラクターデザイン:安彦良和
メカニカルデザイン:平山良二
プロデューサー:栃平吉和(日本サンライズ)、大熊伸行(創通エージェンシー)
総監督:富野喜幸
制作:名古屋テレビ、創通エージェンシー、日本サンライズ
■キャスト
神 勝平:大山のぶ代
神江宇宙太:森功至、古川登志夫(#10~14)
神北恵子:松尾佳子
神北兵左衛門:永井一郎
香月真吾:古川登志夫
アキ:川島千代子
ミチ:加川三起
キラーザ・ブッチャー:島田 彰
ガイゾック:渡部猛
制作年:1977年
©創通・サンライズ