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番組審議委員会2022年9月

(修正版掲載日:2023年1月27日)

番組審議委員会2022年9月

放送番組の編集の基準

1.開催年月日

2022年(令和4年)9月

2.開催場所

新型コロナウィルス感染防止策として、書面のみにて実施

3.出席委員

委員総数 7名
出席委員数 7名(欠席委員数 0名)

4.議題

審議作品『よふかしのうた』第1話・第2 話(各23 分)」について
放送日程:2022 年7 月16 日 毎週土曜 21 時30 分(各23 分 全13 話)

参考)『よふかしのうた』
女子がニガテな中学2年生の夜守コウはただ今、なんとなく不登校中。さらには、夜に眠れない日々が続いている。そんなある日、コウは初めて夜に、誰にも言わずに外に出た。夜風が気持ちよく、どこまでも自由で、昼間とちがう世界。コウは夜に居場所を見つける。そこに突如、謎の美少女・七草ナズナが現れる。彼女は、夜の住人・吸血鬼。コウに、夜の楽しさを教えてくれるナズナ。「今日に満足できるまで、夜ふかししてみろよ。少年」夜に、そしてナズナに魅了されていくコウは、彼女に頼み込む。「俺を吸血鬼にしてください」ナズナは吸血鬼になる条件を教える。照れながら。それは……「人が、吸血鬼に恋をすること!」果たして恋を知らないコウは、ナズナと恋をして、晴れて吸血鬼になれるのか!?ふたりぼっちの、特別な「よふかし」が始まる

5.議事の概要

従来は、議事進行を重村委員⾧に委任し、従前に視聴していただいた審議作品について、各委員よりご意見をいただく形式である。今回は新型コロナウィルス感染防止策として、前回に引き続き、以下の内容について、各委員から書面でのご回答をいただく形式とした。

  • 本作品のご感想
  • 現代を生きる若者に寄り添う、静かで熱い“よふかしアニメ”。原作ファン・深夜アニメファンのみならず、音楽やカルチャーに敏感な層を幅広く取り入れ、10代~30代に深く浸透する作品を目指し制作されています。第1話、第2話をご覧になられてそのようにお感じになりましたでしょうか。
  • その他、表現やテーマ等でお気づきの点など。

6.審議内容

  • とても映像がきれいで夢幻的であり、原作の漫画をご存じの視聴者にも満足していただけ仕上がりになっていると思いました。
  • 絵も会話も質は高いと思う。
  • 吸血鬼がヒロインとはいえ、1話・2話を見るかぎりホラー色はほとんどなく、ひとりの孤独な少年の恋と希望の物語の始まりだと思いました。
  • 夜更けに出歩くときの背徳感と少しの怖さと心躍る感覚がうまく描かれており、続きが見たくなるストーリーです。
  • 会話がいまどきの若い人たちの日常会話のようで、自然に感じます。テーマ曲もヒップホップで、いままでのアニメ然とした感じではなく、10代~30代に楽しんでいただけると思いました。
  • 夜の街の風景がとても美しく、それが観たいと感じる視聴者もいらっしゃると思います。今後に期待しています。
  • 少年サンデー連載の人気漫画のアニメ化という点での話題もあり、Creepy Nuts の楽曲(オープニングの「堕天使」エンディングテーマ曲「よふかしのうた」とも)テーマにあっており同じく話題性があるため、注目度があがる番組だと思う。
    • 例えば「眠れない」から「夜更かし」をするその理由は、「今日という日を満足できていないから」など主人公の吸血鬼ナズナのセリフの中に深い内容の言葉が多々あると感じる。
  • ターゲット層を10代から30代の男女に合わせている点で、何か特別な理由があるわけではないけど、「学校に行かなくなった理由を何となく面倒くさくなったから」「面倒や煩わしさから解放されたい」「やりたい事やなりたいものがない」などこの世代を反映するような、彼らにとって理解しやすい言葉がたくさんあるように思える。
  • 「自分を解放させる」=「夜は自由な時間」というテーマがメインターゲット層にとってしっくりくるように感じる。
  • 面白いです。「七草ナズナ」のキャラ、声優もとても魅力的です。
  • Z 世代は枠にはまったような人が多く、まじめに授業を受けて、夜ふかしもせず、恋愛も面倒に思う人が多い(それだけリアリストな世代なのだが)、一方、日々の生活においては、コンプラ、ポリコレばかりで、とても窮屈に生きている世代。それに対するアンチテーゼを持つ作品であるがゆえに、二人の主人公の演出次第、という印象を持ちます。「夜守コウ」が持つ悩みはターゲットの等身大のものとして、それに対する「七草ナズナ」がより一段、ぶっ飛んだキャラ演出がされていれば、、、と思います。
  • 絵も会話も質は高いと思う。
  • 色々な要素をmixして若者に受け入れられるのは至難の業と思いました。アニメの活用として良く出来ていると思います。
  • 吸血鬼モノは昔からある題材だが、夜ふかしの特別感やちょっとした背徳感などのドキドするシチュエーション、そして恋愛も組み合わせたところが面白い。主人公の二人の雰囲気も現代的で、ポップな感覚でいい。現代的な、ちょっとコミュニケーションが得意ではない主人公、外見はセクシーだが、言動はツンデレといった現代のアニメファン好みそうな組み合わせだ。ヒロインの吸血鬼・なづなのデザインも今流行りと感じた。絵も会話も質は高いと思う。
  • 原作ファン、深夜アニメファンを意識したデザイン、画面全体の作りになっているのが良い。キャラクターは原作の雰囲気を生かそうとしている感じがしたし、背景美術は、「君の名は」以来の流行の美術で、深夜アニメのみならず、画面の美しさで10代~30代の若年層にも浸透する要素を持っていると感じた。背景やキャラクターの服装にも気を配っているし、オープニング・エンディングは現代的でかっこよかった。
    1、2 話を見たところ、この先を見てみたいという思いもする一方、この作品独自の面白さをもっと出してもよいかとも思った。主人公二人の恋愛の行方以外は、それほど強い引きがあるように思えなかったのが少し気になる。少し下ネタが多いが深夜アニメであり、対象が10代後半~30代であるし正解か。声優については、10代後半~30代のアニメファンに受けそうな、今流行りのキャスティングで固めたという印象。
  • 恋愛と異形ファンタジー(吸血鬼)の組み合わせは、サンデーの読者層に受けそうなサンデーの王道の一つ。「うる星やつら」「犬夜叉」などサンデーの得意な作品の雰囲気を、この「よふかしのうた」にも感じる。1話は特に背景美術に美しさがあった。2話も夜空や、街の全景の夜景は印象に残る。
  • 大人への入り口に差し掛かっている中学生が感じている不安や悩み。その心理に共感を抱かせるドラマである。
  • オープニングテーマ、エンディング「よふかしのうた」「ロスタイム」で番組がそれなりに成熟しているように花を添えている。
  • 大変面白く観た。作品の出来も含めて高く評価したい。
  • 狙っている10代から30代の男女に浸透する作品にはなっていると思うが、それ以上に年齢を問わず家族で笑って視聴できる全方位型の幅広い層が楽しめる作品にチャレンジするべきではないか。
  • 作画、色合い、テンポ、編集も水準以上のものがある。この種の作品はテーマとかメッセージとかを大上段に考えない方が良い。さわやかだけど危険な香りがする、そのうらで何か考えさせるものがある、それで良いのではないか。

7 審議機関の答申又は意見に対してとった措置の内容及び年月日

  • 作品については、全体的に高く評価いただきました。
  • 一方で、番組演出などの改善点など、今後作品をよりよくしていくためのアイディアも多く教示いただきました。
    こうした各員からのご意見を制作者に共有し、今後の制作の参考として参ります。

8 審議機関の答申又は意見の概要の公表

公表の方法
自社ホームページ https://www.animax.co.jp/content/249396
社内全体会議等での定期報告・情報共有

公表の内容
「番組審議会議事録」として、発言者個人が特定されない形式で公表

9 その他参考事項

特にございません。